西条中央病院ニュースVol.17 昨日、今日、そして明日の西条中央病院 病院長 髙田泰治
昨日、今日、そして明日の西条中央病院
西条中央病院は昭和29年(1954年)4月29日に倉敷中央病院の分院として、医療を通じて地域社会に奉仕し、地域住民の健康を支えることを目標に創設されました。当初は、診療科目は内科、小児科、外科、産婦人科、眼科、放射線科、歯科の7科、ベッド数はわずか60床で、医師5名、職員総数50名で発足しました(図1)。その後、増床を重ね、現在は242床にまで規模を拡大し、診療科目も昭和37年に耳鼻咽喉科、昭和48年に整形外科を新設し、平成9年にリハビリテーション科、平成14年に麻酔科、そして平成19年には循環器科を加え12科となりました。(麻酔科は平成26年に廃止し、現在は11科を標榜しています。)今年4月には職員総数は421名に増えています。
西条中央病院は創立から30年後の昭和59年(1984年)に「医療法人同心会」として倉敷中央病院分院から独立しました。そして平成18年(2006年)に「特定医療法人」に移行し、さらに創立55周年の平成21年(2009年)12月1日付で「社会医療法人」になりました。「社会医療法人」は一般の「医療法人」と比べるとより公共性、公益性の高い法人です。このように西条中央病院は創立以来、西条市の地域住民のために貢献する病院、公益性の高い病院という方向を目指しながら、現在の西条中央病院の姿になりました(図2)。
平成26年(2014年)、西条中央病院は創立60周年の記念すべき年を迎え、今後さらに新たな発展をするために、記念事業として新病院棟を建設することにいたしました。平成26年7月に着工し、平成27年8月末に完成しました。新病院棟は急性期医療に特化した病院、すなわちDPC病院として運営する構想です。新病院棟は道路を挟んで慢性期病床のある旧病院と橋(上空通路)で繋がっています。「橋のある病院」として当院のシンボルになるものと思っています。斬新なデザインで機能が充実し、耐震性や省エネルギーに優れた新西条中央病院が出来上がりました(図3)。
完成した新病院棟は平成27年12月1日にオープンします。この新病院棟を大いに活用して、より良い医療を患者さんに提供し、西条中央病院職員全員の同心協力のもと、医療を通じて地域社会に貢献したいと思っています。
院長 髙田泰治