こんにちわ2021年4月号 コロナ禍の今だからこそ生活習慣病管理 内科主任医長 森 英城
新型コロナウィルス感染症がはやり始めてはや一年半。収まるどころか、第4波の今現在、愛媛県も一日の感染者数全国トップ5入りするなど、「対岸の火事」ではなくなってきています。西条市内でも発病が確認されており、緊急事態宣言が発令されていなくても、今まで通り、不要不急の外出を控えるなど、感染拡大防止努力を続けるしかないと思われます。
そんな今だからこそ、自分でできる、健康管理が重要です。
今でこそ、当たり前のように医療を受けることができますが、万が一、医療崩壊が起こったら、必要な医療すら受けることもできず、助かる命も助からない状況が発生すると思われます。
高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は薬での治療以前に、食生活、生活習慣の工夫で改善が期待できる病気です。悪くなってから考えるのではなく、未病の段階で行動開始することが、健康寿命を担保できるのではと思います。
血圧高めであれば、減塩。
太り気味であれば、食生活の見直しを行い、適正体重に近づける。
喫煙習慣があるのであれば、禁煙。
その努力、工夫だけで、すぐに結果は出なくても、数か月後、数年後には明らかな差がついてくると思います。
努力しても回避できない病気の発病は仕方がないとしても、生活の仕方次第で回避できる可能性のある病気は回避していきたいものです。
こんな世の中だからこそ、いままで以上に健康増進、頑張りませんか?
こんにちわ2021年4月号 -メディカルライフ教育出版発行の「こんにちわ4月号」より転載