こんにちわ2022年2月号 アイフレイル 眼科部長 松岡美紀子
フレイルとは、「加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」をさす概念です。健康と要介護状態との中間の段階として位置づけられています。身体的のみならず、精神・心理的や社会的など、多面的な問題を抱えやすく、自立障害を招きやすい状態です。
アイフレイルとは、加齢による目の機能低下です。
もう少し詳しく説明すると、「加齢に伴って目が衰えてきたうえに、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態」がアイフレイルです。加齢とともに、眼球は構造的にも機能的にも様々な面で衰えてきます。その状態に何らかのストレスが加わると視機能の障害が出てきます。最初は無症状であることも多いのですが、時に見えにくさや不快感として自覚することもあるでしょう。その状態を放置していると、さらに衰えが進み、見え方の低下を常に自覚するようになります。更に進行して重度な障害に陥ると、回復することが難しくなる場合もあります。早期に発見できれば適切な予防・治療が可能となり、進行を遅らせたり、症状を緩和させることが期待できます。
ずっと一緒に頑張ってきた目の健康を振り返り、これからも快適な見え方を維持することで、目の健康寿命を延ばしましょう。
(日本眼科啓発会議、アイフレイル啓発公式サイトより抜粋)