コロナ禍からアフターコロナへ 病院長 風谷幸男(こんにちわ2024年1月号)
コロナ禍からアフターコロナへ
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
4年近く続いたコロナ禍はほぼ終息し、祭りなど人の集まりがあると多少の波はあるものの、新たな変異株が現れなければインフルエンザ+αとして対応できそうな状況になってきました。コロナに感染したりワクチンを接種したりすることで国民の多くに免疫ができたことが主な要因と思われます。
国の医療政策も大きく変わりました。2023年5月8日の5類移行に続いて、10月から、コロナを特別扱いしてきた診療上の制度が概ね廃止され、代わりに「インフルエンザと同様」という言葉が用いられるようになりました。
これまで、各医療機関は国や県の要請を受けてコロナ病床を確保することに努めてきましたが、一転して、コロナ病棟を廃止し従来の病床に転換しなければならなくなりました。一方で、今なおコロナのために入院加療しなければならない患者さんがいるのも事実です。当院では、コロナ病棟を廃止するにあたり、限られた病床数ではありますが、一般の患者さんとは分離する形でコロナ患者さんが入院できる病床を用意した上で、従来の病床に転換しました。
当院では、2か月前まで、発熱のある方が外来を受診する際はコロナ検査の結果が出るまで院外で待機していただいていました。院内の入口と出口を分け一方通行にしていました。このような対応をいつ中止するか検討を重ねてまいりましたが、西条祭りの影響を見極めるまで続けることにしました。予想通り、祭りの後、患者さんが増えましたが、11月に入り急速に減少し、11月13日よりコロナ禍前の形に戻しました。患者さんにはご迷惑とご不便をおかけしましたが、安全と安心を優先したためであり、ご理解のほどお願い申し上げます。
今はコロナ明けムードが漂っていますが、コロナの感染力の強さを忘れてはなりません。高齢者や合併症がある方はしばしば重症化します。油断大敵です。これからも感染対策を怠らないように心掛けましょう。
病院長 風谷幸男