西条中央病院ニュースVo.l14 『DPC対象病院になりました』
当院は、このたび2年間の準備期間を経てDPC対象病院になりました。平成26年4月以降の入院患者さんからは、DPCの算定方法に準じて診断群分類区分により算定していきます。DPC制度が導入されてから11年経過しており、西条・新居浜医療圏では、すでに4病院がDPC対象病院として稼動している状況でしたので、いろいろ教わりながら準備を進める事が出来ました。
DPCの準備をするにあたり1番の問題点は、病名の付け方でした。それまで紙カルテによる運用をしていたため病名がコード化されておらず、ICD-10に基づいた病名選択をするツールも習慣もありませんでした。ところが、2年の準備期間中に電子カルテが導入されたため、カルテへの入力病名のコード化は、格段に進みました。また、
電子カルテは診療の流れや内容がどこにいても閲覧できるので、データ作成のための確認に要する時間が大幅に短縮されました。
医療機関との関係では、DPC病床に入院中の患者さんが他の医療機関を受診した場合の対応が変わりました。診察する側の医療機関は、診療報酬の請求が出来なくなります。その場合多くは、入院中の医療機関が全額負担することになります。現在でも稀に知らないうちに他院受診しているケースがありますので、こういったことでご迷惑をおかけしないように管理していきたいと思います
請求方法は変わっても、よりよい医療を患者さんに提供するための心は変えず、努力していきたいと思います。