ご挨拶
当院は、1954年4月に「地域社会への奉仕の精神」を創立の基本理念として、地域の皆様の健康を守り親しまれ信頼される医療を提供することを目的に、財団法人倉敷中央病院分院として設立されました。その後、1984年に医療法人として独立し、2006年には特定医療法人へ移行しました。さらに、2009年12月1日に「社会医療法人同心会 西条中央病院」となり、公益性、公共性の高い病院として、高度急性期医療・救急医療から慢性期医療まで幅広い領域で質の高い医療を提供するため、スタッフの充実を図り新病棟の建設や医療機器の導入などを行い、今日に至っています。
当院では、創立の基本理念をもとに次の五つの行動指針を掲げています
- 私達は患者さん中心の医療を提供します。
- 私達は常に医療水準の向上に努めます。
- 私達は思いやりと同心協力の心を大切にします。
- 私達は患者さんの持つ権利を尊重します。
- 私達は開かれた医療を進めます。
このなかで「同心協力」とは、職員全員が同じように思いやりのあるやさしい心を持って、協力しながら質の高いチーム医療を行うことを意味しています。患者さん中心の医療を行うため、より快適な療養環境を整えるとともに、病気につきましては充分に説明し、納得をいただいたうえで最善の医療を行いたいと思っています。わからないことや不満に思うことなどがありましたら、医師、看護師、あるいは職員の誰にでもお気軽にお声掛けください。
新型コロナ対応では皆様にご迷惑とご負担をお掛けしています。2023年5月8日から新型コロナは2類相当から5類相当に変わりました。しかし、ウイルスそのものが変わるわけではありません。感染力が強く、季節性がなく、これまでの風邪よりも強い症状を呈することが少なくなくありません。季節性インフルエンザと同じ扱いになったからといって、決して侮ることはできません。このため、院内ではこれまでと同様にマスクの着用をお願いします。当面、外来患者さんの正面玄関でのトリアージを継続し、新型コロナの患者さんは2類の時と同様に一般外来とは分けて診療します。入院患者さんへの面会も事情がある場合を除き原則禁止といたします。ご不便をおかけしますが、来院される方々、入院患者さんならびに医療者の安全と安心のため、引き続きご理解とご協力をお願いいたします。
この3年余、コロナ対応に目が向きがちでしたが、コロナもコロナ以外も医療の価値は同じです。特に、急病の患者さんや時を争う重症患者さんの診療が疎かになってはなりません。当院では、西条市の救急医療体制を整備するために様々な取り組みを行っています。
第一は、救急搬送を中心とする二次救急医療への対応です。2022年度は1678件の救急搬送があり、過去最多だった2021年度を432件上回りました。これからも、西条市の二次救急輪番日は昼夜を問わず対応してまいります。なお、小児科については、輪番日は東予東部全域から救急車を受け入れています。
第二は、急性心筋梗塞患者さんを迅速に受け入れるための体制の整備です。この病気は突然起こり、そのままではしばしば死に至るため、一刻を争います。そこで、平日については循環器ホットラインを設け、休日の内科系二次救急輪番日と併せて、地域の先生方や救急隊から要請があれば昼夜を問わず緊急対応しています 。
第三は、診療時間外に救急車を利用せずに受診する救急(一次救急)患者さんへの対応です。西条市では診療所の先生方のご尽力により急患センターが設けられていますが、受診者数が多い日曜祝祭日の内科と小児科について、毎月2回急患センターに代わって当院が担当しています。
救急医療体制の構築とともに重要なのが、診療の質の向上です。
第一は、低侵襲手術の推進と質の高い医療の提供です。今年度から愛媛大学名誉教授で鏡視下手術のエキスパートである渡部祐司先生をお迎えし、消化器外科の充実を図り、地域の期待に応えたいと考えています。胃や大腸の早期癌については、鏡視下手術よりもさらに侵襲の少ない内視鏡的粘膜下層剥離術を積極的に行っています。整形外科領域では、一般の整形外科診療に加え、愛媛大学の協力のもと、股関節、膝関節や脊椎疾患に対して高度で侵襲の少ない手術を行っています。最近の麻酔科管理手術の増加と併せて、常勤の麻酔科医も増員しました。
第二は、心不全診療です。心不全は発症すると緩解と増悪を繰り返し死に至る病気です。高齢化社会を迎え心不全患者さんが増えています。しかも、愛媛県は心不全で死亡する人の割合が全国トップクラスです。そこで、愛媛大学と連携し、よりよい心不全診療を目指して心不全の発症予防を含む包括的医療に取り組んでいます。
第三は、周産期医療です。当院は西条市内で産婦人科と小児科がある唯一の医療機関であり、産婦人科病床を8床から12床に増やし産科と婦人科双方の診療の充実に努めています。
第四は、看護師をはじめとするメディカルスタッフの充実です。当院では看護のスペシャリスト育成に努めており、多数の認定看護師や特定行為研修修了者などを擁しています。
医療の本質は、どのような状況であっても何ら変わるものではありません。これからも、地域の方々に信頼され、安全・安心で良質な医療を提供できるように職員一同努めてまいります。西条市を中心とする近隣の医療機関や消防・保健・福祉・介護などさまざまな職種の方々とも連携しながら、地域の中核病院としての役割を担ってまいります。どうかよろしくお願い申し上げます。
※新型コロナウイルス感染症対策についての最新情報は、お知らせをご覧ください。
病院概要
所在地 | 〒793-0027 愛媛県西条市朔日市804番地 |
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開設主体 | 社会医療法人 同心会 | ||||||||||||||||||||||||
開設者 | 理事長 伊藤正明 | ||||||||||||||||||||||||
管理者 | 院 長 風谷幸男 | ||||||||||||||||||||||||
許可病床数 |
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職員数 | 約448名(2023年5月1日現在) | ||||||||||||||||||||||||
診療科 |
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診療日 | 月曜日~土曜日(第2、第4土曜日のみ診療、第1、3、5土曜日は休診) | ||||||||||||||||||||||||
診療時間 |
※受付時間は午前8:30~12:00、午後13:00~16:30までとなります。 ※第2、4土曜日のみ小児科の受付時間は12:30となります。診療科によって受付時間など違いがありますので詳しくはこちら(外来のご案内)をご参照ください。 |
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附属施設 |
健康管理センター 血液透析センター 指定居宅介護支援事業所 通所リハビリテーション 小規模特養 「ついたちの里」 多機能型重症心身障害児(者)施設 訪問看護ステーション |
届出・承認事項・施設基準・施設認定(2023年4月1日現在)
届出・承認事項
- 初診料(歯科)の注1に掲げる基準
- 地域歯科診療支援病院歯科初診料
- 歯科外来診療環境体制加算1
- 歯科外来診療感染対策加算3
- 歯科外来診療医療安全対策加算2
- 急性期一般入院基本料1(7対1)
- 障害者施設等入院基本料(10対1)
- ハイケアユニット入院医療管理料1
- 地域包括ケア病棟入院料2
- 小児入院医療管理料4
- 救急医療管理加算
- 診療録管理体制加算1
- 医師事務作業補助体制加算1(20対1)
- 急性期看護補助体制加算(25対1)
- 看護職員夜間配置加算
- 特殊疾患入院施設管理加算
- 重症者等療養環境特別加算
- 療養環境加算
- 栄養サポートチーム加算
- 医療安全対策加算1
- 感染対策向上加算1
- 患者サポート体制充実加算
- ハイリスク妊婦管理加算
- 後発医薬品使用体制加算1
- 病棟薬剤業務実施加算1
- データ提出加算
- 入退院支援加算1
- 認知症ケア加算
- せん妄ハイリスク患者ケア加算
- 入院時食事療養(Ⅰ)
- 医療DX推進体制整備加算
- 看護職員処遇改善評価料
特掲診療料施設基準
- 心臓ペースメーカー指導管理料の注5に掲げる遠隔モニタリング加算
- 糖尿病合併症管理料
- がん性疼痛緩和指導管理料
- がん患者指導管理料イ
- がん患者指導管理料ロ
- 糖尿病透析予防指導管理料
- 小児運動器疾患指導管理料
- 乳腺炎重症化予防・ケア指導料
- 二次性骨折予防継続管理料1
- 二次性骨折予防継続管理料2
- 二次性骨折予防継続管理料3
- 院内トリアージ実施料
- 救急搬送看護体制加算
- がん治療連携指導料
- 薬剤管理指導料
- 医療機器安全管理料1
- 持続血糖測定器加算及び皮下連続式グルコース測定
- 先天性代謝異常症検査
- HPV核酸検出及びHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)
- 検体検査管理加Ⅱルウォーキングテスト
- ヘッドアップティルト試験
- 婦人科特定疾患治療管理料
- コンタクトレンズ検査料1
- 小児食物アレルギー負荷検査
- 画像診断管理加算1・2
- CT撮影(64列以上マルチスライス型)及びMRI撮影(1.5テスラ以上3テスラ未満)
- 冠動脈CT撮影加算
- 早期悪性腫瘍大腸粘膜下剥離術
- 心臓MRI撮影加算
- 乳房MRI撮影加算
- 抗悪性腫瘍処方管理加算
- 外来化学療法加算1
- 無菌製剤処理料
- 心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
- 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
- がん患者リハビリテーション料
- 乳がんセンチネルリンパ節加算1及びセンチネルリンパ節生検(併用)
- 乳がんセンチネルリンパ節生検2及びセンチネルリンパ節生検(単独)
- ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
- ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術(リードレスペースメーカー)
- 大動脈バルーンパンピング法(IABP法)
- 人工腎臓
- 導入期加算1
- 透析液水質確保加算及び慢性維持透析濾過加算
- 下肢末梢動脈疾患指導管理加算
- 医科点数表第2章第10部手術の通則16に掲げる手術
- 輸血管理料Ⅱ
- 人工肛門・人工膀胱造設術前処置加算
- 麻酔管理料Ⅰ
- 保険医療機関間の連携による病理診断
- クラウン・ブリッジ維持管理料
- 歯科治療時医療管理料
- 外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)
- 歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)
- 入院ベースアップ評価料49
- CAD/CAM冠
- 歯科口腔リハビリテーション料2
- 外来腫瘍化学療法診療料1
- 椎間板内酵素注入療法
施設認定
診療科 | 施設認定項目 | 指導医 | ||
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内科 |
日本内科学会認定教育関連施設 |
風谷幸男 | 太宰康伸 | 中村真胤 |
入田 純 | ||||
日本循環器学会専門医研修施設 |
風谷幸男 | 太宰康伸 | ||
中村真胤 | 入田 純 | |||
日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設 | 風谷幸男 | |||
日本高血圧学会専門医研修施設Ⅰ | 風谷幸男 | |||
日本呼吸器学会認定施設 | ||||
日本老年医学会認定施設 | 風谷幸男 | 中村真胤 | 太宰康伸 | |
外科 | 日本外科学会専門医制度修練施設 | 渡部祐司 | 佐藤元通 | |
日本消化器外科専門医制度関連施設 | 渡部祐司 | 小野仁志 | 佐藤元通 | |
日本大腸肛門病学会関連施設 | ||||
日本がん治療認定医機構認定研修施設 | 小野仁志 | |||
マンモグラフィ検診画像認定施設 | 小野仁志 | 佐藤元通 | ||
日本乳がん学会関連施設 | ||||
乳がん検診精密検査実施病院 | ||||
整形外科 | 日本整形外科学会研究施設 | 竹田治彦 | 福田高彦 | |
椎間板酸素注入療法実施可能施設 | 山岡慎大朗 | |||
産婦人科 | 母体保護法指定施設 | 村上雅博(認定医) | 吉田 望(認定医) | |
健康管理センター | 政府管掌健康保険生活習慣病予防検診委託医療機関 | |||
四国運輸局指定船員健康診断実施病院 | ||||
中央検査部 | 大腸がん検診精密検査実施病院 | |||
臨床研修 | 基幹型臨床研修病院 | |||
“愛媛大学医学部”協力型臨床研修病院 |
労働施策総合推進法に基づく中途採用比率の公表
2023年度
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
正規雇用労働者の 中途採用比率 |
61% | 51% | 69% | 50% | 42% | 71% |
公表日:2024年7月27日
2024年度 勤務医・看護師負担軽減計画の公表
勤務医負担軽減計画(PDF)
看護師負担軽減計画(PDF)
当院の実績
アクセス
〒793-0027 愛媛県西条市朔日市804番地
【電車でお越しの方】
JR伊予西条駅よりバス 15分 タクシー 10分
【車でお越しの方】
いよ西条インターチェンジより 車15分