こんにちわ2021年5月号 新型コロナウィルスワクチン 名誉院長 髙田泰治
西条市の65才以上の高齢者人口は36、600人ですが、4月12日以降に約1、400人分の高齢者用ワクチンが届き、接種が始まる予定となっています。高齢者以外の基礎疾患を有する人に対しても同時に接種が始まります。
2月に医療従事者向けワクチンの先行接種が始まりましたが、愛媛県では3月中旬から新型コロナ患者受け入れ病院の医療従事者を中心に順次接種しています。ワクチンの供給が非常に遅れているために、当院の医療従事者への接種は4月中旬以降になり、高齢者の接種とほぼ同時になりそうです。
今回のワクチンはファイザー社製mRNAワクチンが使われます。これまでにないタイプのワクチンですが、2回の接種で90%以上の感染予防効果と重症化予防効果があるといわれています。注意すべき副作用は約30分以内に起こるアナフィラキシー反応で、諸外国の成績では10万人に1人程度の頻度で起こるといわれています。日本での先行接種の成績でも、他の予防接種と比べて重篤な副作用の頻度は少なく、安全性は高いようです。新型コロナウイルスに打ち勝つために、是非とも打っておきたいワクチンであると思います。
ワクチン接種によって1日も早くコロナ禍が終息し、東京オリンピックが開催され、自由に行き来ができる社会になり、経済が回復することを祈りたいと思います。