こんにちわ2021年7月号 趣味って…. 内科部長 入田 純
当院の先生方は、このコラムは、役に立つ医療のことについて、紙面を割いていると思います。さあ、今回は真面目に書こうと思いながら…皆さん、何か趣味をお持ちですか?正直、私は趣味と言えるものがありません。出張の度に、空港などでふと手に取った本を購入し、飛行機の中や滞在中のホテルで、ゆっくり読むことは大好きですが、趣味が読書なんて言えるほどではなく、本当に読書好きの人(私の娘)に叱られてしまいます。この1年はコロナ渦で、学会もオンラインでの開催となり、出歩くことがなくなりました。そう言えば久方、本を読んでいないと、先日本屋へ寄って2冊ほど購入しましたが、まだ手付かずの状態。人生折り返し地点を超えた今、ふと今後の過ごし方について、何か趣味を持ったほうがなんて、今更ですが、考えるようになってきました。
さてさて、少しだけ医療のことについて書きます(少し?)。西条市で、急性心筋梗塞が疑われて、救急搬送される患者さんは年間約50~70例です。そのうち、西条市内の2次救急病院へ搬送された割合は年によって変わりますが50~80%であり、すべての患者さんが西条市内の病院に搬送されているわけではありません。心筋梗塞は、発症からカテーテル治療にて詰まっている冠動脈を拡げて、再灌流させるまでの時間(onset to balloon time)を短縮させることで、生命予後を改善することが分かっています。西条市内で治療が完結できればベストなことは明らかで、そのための一助のなるべく、昨年度からACS(急性冠症候群)ホットラインを開設しました。平日と当院2次救急担当日の運用、かつ心筋梗塞が疑われる患者さんに限られますが、直接救急隊または医療機関から相談の上で、24時間当院循環器内科医が対応します。このことで少しでも西条市にて発症した心筋梗塞の患者さんを早期に治療できればと、スタッフ総出で頑張っております。
私の恩師である市立八幡浜総合病院現院長の大蔵先生が仰っていた、「趣味はいらない。、その分、仕事を一生懸命する」。その域には達することは難しいですが、自分がなりたかった仕事に就いていることに感謝しつつ、前言撤回、趣味探しは止めて、日々の診療に努めていきたいと思います。
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こんにちわ2021年7月号 -メディカルライフ教育出版発行の「こんにちわ7月号」より転載