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2024-06-28

暑い季節に要注意!夏場におきる心臓病 副院長 中村真胤(こんにちわ2024年7月号)

心筋梗塞(しんきんこうそく)などの心臓病は冬場に多く見られる病気だと思われがちですが、実は夏場に発症する場合も多い病気です。また夏場に発症する心臓病は高齢者だけでなく50歳以下の若年者も突然発症してしまう危険があります。夏場に発症する心臓病の多くが暑さによる脱水症状が原因です。

気温が上がり暑さを感じるようになると、体内の熱を発散しようとして血管が拡張し、それによって血圧が低下します。さらに、汗をかいて水分が不足することで血液が濃く粘度を増してしまい、血管が詰まりやすくなり心筋梗塞を発症する人が多くなるのです。特に直射日光のもとで長時間過ごす、高気温の中でのスポーツ、水分を摂取する前に体を動かす等の行為は心筋梗塞を引き起こす可能性が高くなります。適度な休憩と水分摂取、体温調節のしやすい服装など、自分自身で意識づけた行動が大切です。熱中症や脱水症状は屋外だけで無く、実は涼しい屋内でも気付かない内に引き起こしている可能性があります。十分な休息と定期的な水分補給を行い熱中症や脱水症状を予防しましよう。

また夏に汗をかいた時にビールなど飲酒する場合も要注意です。アルコールには利尿作用があり、水分補給をしたつもりでも実は逆に水分を体の外に出してしまっています。夏場に飲酒する時はしっかりと水分補給を行なった上で、同量の水分を摂取しながら楽しんでください。

脱水症状は、心臓病を引き起こす原因となります。疲労を溜めないために十分な休息と睡眠をとること、水分を失わないためにこまめな水分補給を行うことで、夏場に起こる心臓病を未然に防ぐことができます。

これから迎える暑い季節に備えていきましょう。気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

副院長 循環器内科 中村真胤(みちつぐ)

 

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