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2024-08-02

医療機関向け広報誌「まんなか」8月号 新CTの可能性

【二宮医師インタビュー全文】

Q. 今回のGE社のRevolutionCTを選定した理由ついて教えてください
県外の大学病院などを回り、主要3社のCTを比較した。その中で、一番課題を感じていた冠動脈CTに強い機種であるGE社のRevolutionCTを選定した。

Q. CT更新に際して、大変だったこと苦労したことはありますか?
どのような撮影条件で撮影するときれいな画像になるか、さまざまな病院を回って経験値を教えて貰いながらチューニングを行っていき、現在はその画像精度に我々も驚いている。

Q. RevolutionCTの特徴を教えてください
① AIを用いた画像再構成技術によるノイズの低減!
Deep learningというAI技術を用いた画像再構成技術により、ノイズが低減。ノイズが出やすい薄いスライス厚の撮影でも鮮明な高画質の実現により、診断能力が向上した。
② 冠動脈撮影の心拍コントロールが不要!
以前のCTでは、心拍数が60以下になるようにβブロッカーの内服や静脈注射を施工していた(心拍数安定までに約2時間必要)。しかし、RevolutionCTでは前投薬不要で撮影可能となり検査に伴う労力が大幅に軽減し患者にも好評を得ている。
③ 低電圧撮影により造影剤量の低減!
Dual energyという低電圧撮影により造影効果が2~3倍に上昇。腎機能の悪い患者に対しても30cc以下の造影剤量にて、造影剤腎症を来すことなく検査可能。

Q. 患者さんにとっての一番のメリットを教えてください
・従来の機種より2~3割の低被ばくで高画質が得られる
・高心拍、不整脈があっても前投薬不要で冠動脈撮影が可能
・腎機能低下患者も、造影剤量低減により安心して造影検査が可能

Q.RevolutionCTを導入して変わったことはありますか?
心臓CT検査の件数が現時点ですでに1.5倍に増加している。医師・看護師・患者の負担が軽減されたことにより、冠動脈撮影検査に対するハードルが下がった。
高齢化社会で腎機能低下している高齢者が増加しているが、造影剤量の低減により、造影CT検査後も腎機能の数値がほぼ変わらないことが確認されている。

Q.このCTを導入したことにより、今後予想される変化はありますか?
薄いスライス厚でも高画質が実現したことにより、小さな病変も見逃しにくくなり、読影の能力が格段に向上することが予想される。

Q.最後に開業医の先生へメッセージをお願いします
腎機能低下症例での造影CT検査や、高心拍・不整脈の患者さんも安定した冠動脈撮影が可能となりました。ご不安な点がありましたら、気軽にご相談ください。

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