あなたは、片脚で40cmの高さの椅子から立ち上がれますか? 内科部長 森英城(こんにちわ2025年3月号)

あなたは、片脚で40cmの高さの椅子から立ち上がれますか?
~もし、椅子から片脚で立ち上がれなければあなたは70歳台で歩けなくなるかもしれません~
運動器の障害のために立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」といいます。
2007年に日本整形外科学会が提唱したこの概念ですが、少子高齢化の進む我が国では今後さらに重要となる概念と考えます。
ロコモは健康寿命を短くする原因の一つである。
ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高まる。
ロコモ度テスト(本来は3種のテストで判定されますが、「立ち上がりテスト」が簡単で良いと思います)で自分がロコモに該当するのか認識することがはじめの一歩。
【立ち上がりテスト】
まず、40cmの台に両腕を組んで腰かけ、両脚は肩幅くらいに広げ、床に対してすねがおよそ70度になるようにする(基本姿勢)。反動をつけずに立ち上がり、そのまま3秒保持する。
40cmの台から両脚で立ち上がれたら、片脚でテスト。基本姿勢に戻り、左右どちらかの脚を上げる。上げた方の脚の膝は軽く曲げる。反動をつけずに立ち上がり、そのまま3秒保持する。
40cmからの立ち上がりができない場合、ロコモ判定になります。
ロコモの要因は、運動器(骨・関節・筋肉・神経など)の病気、運動器の能力の衰え、運動器の痛みなどさまざま。
ロコモに該当した場合は原因が何かを見極め、状態にあわせて適切に対処することが必要です。自分で解決できない運動器の問題がある場合は整形外科受診も検討ください。
ロコモ予防としてロコトレ(片脚立ち:左右とも1分間で1セット、1日3セット、スクワット:5-6回で1セット、1日3セット)の継続もおすすめです。
参照:ロコモonline(https://locomo-joa.jp/)
内科部長 森 英城